キリン


キリン=偶蹄目 キリン科
英名:Giraffe. Camelopard.
学名:Giraffa camelopardalis
出身:アフリカ大陸、サハラ砂漠より南
食べ物:草食(高い木の若芽)アカシア、ミモザ、チャボトケイソウ
体長:4~5.5メートル、オスの平均身長5.3メートル
寿命:野生約15~25年、飼育で長寿記録30年
特徴:長い足、長い首、長い舌、大きな目、全体が黄色い斑模様と頭部にある2~4本の角。
生息状況:準絶滅危惧種
漢字:麒麟
別名:野生のヒツジ

時速60キロで走る大陸一背の高い哺乳類!!!




生態
キリンはもっとも背の高い陸上の動物になる。その高さは最高で5.5メートルにも達し、その体重は1270キログラムもあり、長い首だけでも約230キログラムになる。これは首だけでライオン一頭の平均体重と同じくらいあるという。そして、足の長さは平均1.8メートルもあり、その長い足で短距離ならば時速約60キロのスピードで走るという。
キリンの好物はアカシアであり、アカシアが生えている乾燥したサバンナや開けた林地に暮らしている。長い足、長い首、長い舌を使い高い木の位置まで餌を獲ることができる。そして、6頭ほどの群れを形成し、朝、夕方に食事をし、昼間のもっとも暑い時間は反芻(一度食べた物を口に戻して噛み砕いてまた飲み込む)しているか、水を飲む。キリンは一日に数十キロもの葉を食べるため充分な食事を得るために長距離を移動している。夜は立ったまま休息するが、一日平均1時間ほどしか睡眠をとらないという。
繁殖期になると、キリンのオス同士が互いに首を振り回し、頭の横をぶつけ合うゆっくりとした「ネッキング」という儀式をする。このネッキングによってオスの順位づけをし、メスはその地域の優位なオスと交尾をする。ちなみに、ネッキングはどちらかがその場から逃げ出したら負けとなる根気勝負みたいだ。人間と比べると、なんと平和な争いなんだろうかと思ってしまうほどだ。
メスは立ったまま出産し生まれるときは1.5メートルほどの高さから落下するという荒っぽい出産になる。生まれたばかりの子供は高さ2メートルもあり、生まれて20分以内に自らの肢で立ちあがる。その子供は生後13ヶ月で乳離れをし、さらに2~5ヶ月を母親と共に過ごす。
キリンの天敵はライオンである。だが、そのライオンもキリンにはなかなか手を出せない。キリンは高い位置から周囲を見渡す事ができ、天敵である肉食動物を見張ることができる。そして、キリンの重くがっしりとした強靭な肢はライオンを一撃で殺してしまうほど強い。これではライオンでも迂闊に近づく事が出来ないが、そんなキリンにも弱点があり、背が高い分だけ下にある水は呑みずらい。弱点はその水を飲むときに前肢を広げて首を下げて呑む姿勢が天敵に隙をあげてしまうのだ。ただ、キリンは植物からも水分を取っているため、数日おきにしか水を飲むしつようがないようだ。こりゃーライオンも根気がいるな‥

歴史
キリンの属名ギラファ(Giraffa)は、キリンを示す近代ラテン語。この語はキリンの時速60キロにちなみアラビア語で「速く進むものzarafah」に由来する。英名Giraffe(ジラフ)もこれにちなむ。
同じく英名camelopard(キャメロパード)はラテン語でカメロパルダリス(Camelopardalis)「ラクダに似た頭部とヒョウを合わせたものの意からちなんでいる。
キリンが初めて中国にもたらされたとき、人々がジラフの発音を間違ってギラフと聞き伝え、さらにギラフからキラムとなまり、発音がよく似た伝説の麒麟と混同されるにいたったと言う。
和名キリンは中国の伝説獣「麒麟」にちなんで、明治40年(1907年3月15日)にこの動物が来たとき、石川千代松博士が命名したという。
その後、上野動物園で飼育が始まり、観覧は4月からだったが、珍獣を見ようとする1万人以上の人で連日にぎわい、動物園はわずか一月のうちにキリン購入費1万2千円を回収できたという。その評判は宮内省にもとどき、ついに皇居に運ばれ明治天皇もキリンを見物した。だが、日本の寒い冬を越す事が出来ず、翌年1908年初めにオスメス共に亡くなってしまったようだ。

古代ローマ時代初めてキリンが持ち込まれた時は当時カエサル独裁官時代で、ヒョウとラクダの混血と噂されていたキリンを円形競技場で闘わせたという。だが、キリンは案外おとなしい動物で競技は盛り上がらずに終わった。その後キリン気性のおとなしさから別名、野生の羊との呼び名が一時の間流れたという。


キリンの首が長い説
これに対して、もっともよく知られている答えは動物哲学ラマルクが言った、「キリンは頭上の木の芽を食べようとして首を伸ばす努力をしていく内に、首が長くなった。それが子孫に伝えられた」
と言う説。これはダーウィンの進化論の先駆ともされている。
また、ヨーロッパでは、キリンは天地創造のさい、アイデアに尽きた神が残りのものを寄せ集めてつくった動物と伝えられている。
さらに、キリンは首が長いため、頭に血がめぐらないので、動きなどが鈍いのだという俗説もある。

ちなみに、首は長いが首骨は他の哺乳類と同じ数(7個)あり、血管は逆流をしないように一方方向の弁があり、血圧を調整し、脳の損傷を防いでいる。血はちゃんとめぐっているのです。