オオタカ

オオタカ=タカ目 タカ科
英名:Northern Goshawk
学名:Accipiter gentilis
生息地:ユーラシア、北アメリカ、(日本では北海道~本州、四国、九州)に分布
食べ物:肉食(ウサギ、ネズミ、リス、ハト、など)
寿命:野生約12年、飼育最長38年
体長:全長50~57cm、翼開張105~130cm
特徴:鋭い嘴と目。目の中は黄色く、その周りが黒い。肢も黄色い爪は黒い。尾に4本の黒い帯。
生息状況:絶滅危惧Ⅱ類種。「種の保存法」「日露渡り鳥条約」指定種。「ワシントン条約」「ボン条約」付属書Ⅱ掲載種。
別名:蒼鷹(そうよう)
漢字:大鷹

執念のハンター


生態
オオタカは平地から標高100~200mの山岳地帯に生息し、山林や山地などの上空を輪を描きながら上昇気流に乗り飛翔する。獲物は殆んどが飛行している鳥をねらい、一度狙った獲物は執拗に追い続け、時には狩り時間が長くなってしまうほど執念深い鳥なのである。ちなみに、一日に一度の狩りで食を満たす。近年では都会にも出没し、主にハトやカモ、カラスなどの中型鳥類などをねらって狩をしている。オオタカは一生を一夫一妻で過ごし、オスよりメスの方が体長が大きい。繁殖時期は年一回で、2月上旬から造巣が始まり、産卵期は4月~6月頃になる。ほとんどのオオタカは巣をアカマツに造り、主に地上から10~15mほどの高さを好む。その巣は直径1mほどのモザイクみたいな丸い形をしている。古くなった巣や他のタカなどの古巣も再利用する事が多く、非常に頭の良い鳥になる。卵数は一度に2~4個産み、殆んどの番は昼夜メスが抱卵しているが、オスが抱卵する場合もある。雛は約38日で孵化し、最初は白色の羽毛、約20日以降からはじょじょに茶褐色の羽が生え始め、孵化後28日目には身体も大きくなり、茶褐色の羽も生えそろう。そして、孵化後40日には巣立ち、約1年半~2年で成熟し繁殖を行う。育雛初期の親たちはオスが獲物を狩り、その獲物をメスに与え、メスがその獲物を引きちぎり、雛に与える。ある程度成長すると、オスメス共に狩りにでて、子どもへ獲物を与える。大きくなった子どもは親が獲物を取ったら親の近くに行き空中で獲物を受け取る。そして、じょじょに親のテリトリから離れ、行動園を広げていく。
ちなみに、卵が孵化するのは同時期の場合と、第一、第二、第三と順番で孵化するときがあり、その時は先に生まれた雛が後から生まれた雛をつつき殺すという兄弟殺しが観察されているという。無垢な雛の恐ろしい姿だ!!!


オオタカと社会
現在オオタカはレッドデータにも載っている絶滅危惧種になる。主な原因はもともといた森林(生息地)の減少が原因であるが近年、日本においては、オオタカが増えているとう報告もある。それは、戦後に植えた植林などがオオタカの巣営に好ましい高さに成長していることが一つの理由として言われている。それと、都市部にも出没し、森林でしか生息していなかったオオタカも5本ほどしか生えていない林に巣を造ったり、中型鳥類が多い都市部にも棲みつき、飛行場の騒音にも耐えて繁殖した例などで都市に馴れた都市型オオタカが増えているという。

オオタカは優れた身体能力と知能を持ち、日本では仁徳天皇の時代から鷹狩というハンティングが行われており、江戸時代中期には盛んに行われていたという。現在でも鷹狩の技術は継続されているが、日本においては捕獲が禁止されいて、海外からの輸入されるタカを使っているという。
だが、それでも、オオタカの密猟はまだ止められない現状があり、巣営木に登って雛を奪うなどの悪質な行為があるという。
お金がかかると人間はどこまでもやってしまうのだね‥。









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