ホンシュウジカ

 ニホンシカ(ホンシュウジカ)=偶蹄類 シカ類 シカ科
別名:ニホンジカ
英名:Sika Deer
学名:Cervua nippon
出身:日本各地
食べ物:草
寿命:雄10~12年、雌15~20年
体長:1.5~2m 尾12~20cm
特徴:白い斑点と赤茶色の身体。白い尻尾?
生息状況:日本においては多い


シカの角は皮膚である!

 シカ科の特徴の一つである角は、オスのみにしか生えない。その角は春に生え始め秋頃に完成する。そして、また春になると新しい角が出てくる。シカの角は皮膚で出来ているので毎年生え変わるのだ。だが、同じシカ科に属しているトナカイだけはメス、オス共に角が生えている。鹿類の特徴として、はっきりとした指が4本ある。第一指は無く、第2指、第5指が小さく、第3指、第4指で体重を支えている。
夜行性で鹿の胃はウシと同じく4つに分かれている。草や木の葉、笹、果実を主に食べているが、冬季の餌の少ない時期は樹皮なども食べる。シカの鋭い嗅覚、視覚、聴覚で天敵を察知して素早く行動する。
9月~11月が交尾期になりオスは子孫を残すためにできるだけ多くのメスと交尾をする。交尾期はオス同士の争いも激しく、食事すら取らずにメスと交尾をする。そのためか、交尾を終えたオスたちは冬季になる頃には疲れ果てたまま冬を越えることになる。春になるとオスの角は落ちて、新しく生え変わる。メスは5月~7月に1頭の子どもを産む。子供は生後2年で性成熟する。鹿の繁殖率はとても高く、1歳で90%、2歳ではほぼ100%の確率で妊娠する。そして、鹿の死亡要因は狩猟、駆除、自動車事故といった人為的要因によるものがほとんどで、天敵もいないことから自然死亡は殆どない。そのため繁殖率はとても高く現在ではシカによる食害が多くおこっている。一昔前までは、狩猟もメスは撃たない決まりなどがあったが、狩猟の数も減ったことにより、鹿の数は増大し、現在では駆除の対象にまでなっているという。


オーストラリア、アフリカを除くほぼ全ての大陸の森林にシカは生息していて、その種類は45種になる。そして、日本にいるシカのことをニホンシカと言い仲間は7種類いて、エゾジカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、ツシマジカ、マゲシマジカ、ヤクジカ、ケラマジカとなる。大型哺乳類の少ない日本ではニホンジカはニホンカモシカに並ぶ大型動物になる。ちなみに北に行くほど体が大きい。

ニホンジカは数世紀にわたって公園や農場で飼育されてきた動物だ。また多くの国々へ移入されてきた。実際には14亜種がいてその姿は様々に分かれているが、一般的に夏になると白い斑点のある赤茶色で、冬にはだいたいが黒っぽくなる。

備考
シカ科の最小種は「プーズー」体長約85cm、最大種は「ヘラジカ」体長2.5~3.5mである。
ちなみに、プーズーより小さいものはマメジカ科に属し体長20~60cmだという。これは、世界最小の反芻動物になるが、他のシカと違い、胃が3つしかなく、遺伝子的にはシカよりもラクダの仲間に近いと言う。手のひらに乗るほどの大きさもいて、別名ネズミジカと言われている。

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