レッサーパンダ

夢見ヶ崎動物公園のキスするレッサーパンダとして人気がでた。
 

レッサーパンダ=食肉類 アライグマ類 アライグマ科(レッサーパンダ科)
本名:シセンレッサーパンダ
英名:red panda. lesser panda.
学名:Ailueua fulgens
食べ物:果実、竹の子、竹、昆虫、時には卵や小動物も食べてしまう。
出身:中国の四川省からミャンマーの北部
寿命:野生では8~10年、飼育では15年
体長:50~64cm 尾28~50cm
体重:5~9㎏
特徴:丸く黒い目、丸い顔、三角の耳、太く長い尻尾の縞模様。
生息状況:絶滅危惧ⅠB類
別名:キャットベア、ネコグマ


謎の多かった動物



生態
標高1500m~4000mの竹林などで単独性で生息する。夜行性で主に地上で生活するが、少し出し入れできる爪を使って木に登り、冬になると木の上で日光浴をしたりする。糞や尿、肛門腺からでる分泌物で自分の縄張りをマーキングしている。輪状模様の太い尻尾を毛布のように使い、寒さをしのぐ。
繁殖期は1月~3月ころにおこない、妊娠期間は約114日~145日で5月~7月に1~5頭ほど出産し、木の穴、木の根、竹藪に巣を作り、そこへ草を敷き詰め子育てをする。生まれた赤ちゃんははジャイアントパンダ同様に未熟児のまま生まれるが、約5か月ほどで乳離れすることができる。そのさい、オスは全く子育てに関与しない。そして、約20ヵ月で成熟する。子供は母親と1年程度一緒にすごす。

人と~
 レッサーパンダを発見したのは19世紀イギリスのインド提督ハードウィックと言われている。だが、一説によるとオランダの植物学者ナタニエル・ワリッヒがネパールでレッサーパンダの個体をハードウィックのもとに持ち帰ったとされているようだ。
 
 1869年にはイギリスの探検家シンプソンがレッサーパンダを3頭を生け捕りにして持ち帰った。そのうちの1頭をロンドン動物園に持って行ったところ、レッサーパンダがかなり弱っていた。当時の園長だったバートレットがその原因を航海中の餌だと考えた。航海中の餌にはご飯、草、干草、ミルクをあげていたらしい。しかし、シンプソンはレッサーパンダを草食動物だと主張した。そこで、園長は自分の庭でレッサーパンダを離してみたところ、リンゴ、木の葉、バラのつぼみなどを食べ始めた。シンプソンは食肉類を草食動物だと勘違いしていたのだった。
昔からレッサーパンダはジャイアントパンダ同様、分類について定説がされてこれなかった。発見当初はジャイアントパンダがまだ発見されていないこともあり、アライグマ、ジャコウネコ、テンなどの様々な意見があったようだ。そののち、ジャイアントパンダも発見され、一時は同じ種という考えもあったが、哺乳類の再分類を試みた分類学者ウェーバーがレッサーパンダは極めて特殊化したアライグマ類であり、ジャイアントパンダとは関係がないと発表したという。だが、これも定説にはいたらず、最近までクマ説、アライグマ説など、様々な意見がされてきた。だが現在の技術の進歩で遺伝子解説の結果、北アメリカのアライグマが近縁だったことが判明しイタチ上科のレッサーパンダ科に分類された。だが、日本ではいまだアライグマ科として扱われている。そして、レッサーパンダはネパールレッサーパンダとシセンレッサーパンダの2亜種となる。

今現在、レッサーパンダの生息地では、森林伐採の影響で生息数が急激に減少しており、野生での生息数は5000頭以下と推定されている。これによりワシントン条約では絶滅のおそれある種で取引による影響を受けており又は受けることがあるものに掲載され、取引が厳しくされている。
お金のためだけに大切な原生林の木を切り、切ってもよい使うために植えた森の木は切らないでいるそれが今の社会のようだ。

属名アイルルス「ailurus」はギリシャ語でネコを示すアイロウロス「ailouros」から。この語は「尾を波打たせるもの」というのが原義になり、昔、まだ分類が解らない時にレッサーパンダを記載する際、命名されたという。英名レッサーパンダは「小さい方のパンダ」の意。和名も同じ。

 夢見ヶ崎動物公園ではキスするレッサーパンダとして話題を呼び一躍人気者になったが「友友」が2008年1月8日に亡くなったため、今はその姿を見ることはできない。写真はキスをしている時の雄雄と友友。毎日のように2頭はキスをしていたのを覚えている。
 ちなみに、ちょっと前にテレビなどで立ち上がるレッサーパンダが珍しく人気をだしたことが記憶にあるが、あとあと、ニュースにのった動物園以外からも立つ報告がされ、それほど珍しい行動でもないようだということで一時の騒動?はおさまった。ただ、おれは一度も見たことはない…。


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