マーコール=偶蹄類 ウシ類 ヤギ亜科 ヤギ族 ヤギ属
英名:Markhor
学名:Capra falconeri
生息地:アジア中央部、南部(アフガニスタン、パキスタン北部、インド北部、カシミール、ウズベク南部、タジク等の山岳斜面下部の森林地帯)標高700m~4000m。
食べ物:草(木の葉、木の皮も含む)
寿命:約8年(野生)ヤギ属の平均寿命として
体長:体長約140~180cm。体高約80~100cm
特徴:角が平たくらせん状。あごひげが長い
生息状況:絶滅危惧IB類
ヤギの王様!マーコール
マーコールはペルシャ語で「野生ヤギの王様」と言う意味を持っている。
生物学上、ヤギの中でもっとも原始的だと思われるヤギになっている。すなわち、元祖ヤギなのです。ちなみにヤギの中でもっとも進化した動物がアイベックスである。
体長はヤギ属の中で一番大きく、その歯もヤギ属の中では原始的な形をしている。
ヤギは全体的にオスとメスの違いがわかりやすくなっている。
夏は短く滑らかな毛で、冬になるとより長く、より灰色へと変わる。完全に成長したオスのアゴヒゲは黒くなり、濃いぼさぼさのたてがみが首から前足までつながっている。そして、オスはメスよりも約2倍の体重があるのだ。
特徴であるらせん状の角はオスの場合160cmにも達するがメスになると25cmほどしか伸びない。
生態は多様だが主に集団で生活をする。夏は山岳地帯ですごし冬になると山地から降りて生活している。雪線より上に行くことはほとんどない。
夢見ヶ崎動物公園のマーコール
日本で始めてマーコールが飼育されたのが夢見ヶ崎動物公園なのだ。今現在、日本にいるマーコールはこの動物園で繁殖したものが元になっている。
現在マーコールは絶滅危惧種に指定されている。主な原因はやはり乱獲になっている。
マーコールの角や肉、皮等の身体の一部が地方の薬に使われるため狩られている。