ワタボウシタマリン(ワタボウシパンシェ)=霊長類 サル類 マーモセット科 タマリン属
英名:Cotton-top Tamarin (Pinches)
学名:Saquinus oedipus
食べ物:果実、木の実、昆虫、小鳥など。雑食性
出身地:中央アメリカ(コスタリカ最南東部~コロンビア北西部)
寿命:約13年
体長:23~30cm、尾長:約37cm
特徴:頭にあるフサフサした白い毛
生息状況:絶滅危惧IA類(2008年)
子守をするオス‥
オスメス共に同じ配色をしており、背中は濃い茶色で、頭部の白い毛は風になびいているように際立っている。腹部側の毛は白と黄色が混ざっていて、尾は身体より長い。この猿は体長がリスと同じくらい小さいのでタマリンという名がついた。
名前のタマリン(Tamarin)とは カリブ語で「リスザル」と言う意味を持っている。タマリンの属名(学名)サグイヌス(Saquinus)もリスザルの仏語サグアン(Sagouin)にちなみ「リスザルのような」と言う意味を持っている。
生態
熱帯雨林の樹上で3~20頭くらいの群れで生活をし、枝から枝へと素早い動きで走り回り高い鳴き声で仲間とコミュニケーションをとる。小型にしては行動範囲が広く約7~8ヘクタール(800mの正方形くらい)にもなる。オスよりもメスの方が攻撃的で位が高く、メスが縄張りのマーキングしたりする。子供は1~3頭ほど産みオスが育児をするときが多く、母乳の時以外はいつも父親の背中にしがみついているみたいだ。
備考
ワタボウシタマリンが絶滅危惧種に指定されてからまだ記憶に新しい。2008年の情報だが、およそ1800匹が飼育された状態で生存していて、野生では1000匹を下回っていると言われている。
珍獣として扱われるタマリンは乱獲や森林破壊が原因で絶滅へと追い込まれているのだ。
タマリンといえば、昔、日本の新宿で露天商店で売られていたらしい。また、1983年にガイアナ政府が発行したとされた輸出許可書で絶滅危惧種であるキンクロライオンタマリン(約200匹しか生息していない希少種で国際取引は禁止されている)が日本に輸入され、国際問題にまで発展した。後にその許可書は偽造と判明し、1986年には飼育されていたタマリン10匹と生まれた子ザル2匹も返す事になったのだが、この頃までは日本も国際保護獣に対する認識の甘さがあり、珍獣の国際密輸ルートの発覚などの問題が新しくでてきたのだ。
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