チリーフラミンゴ=フラミンゴ目 フラミンゴ科
英名:Chilean Flamingo
学名:phoenicopterus chilensis
食べ物:水性無脊髄動物、甲殻類、昆虫の幼虫や藻類
出身:南アメリカ中南部、中部ペルーからチリ南端、ブラジル南部からウルグアイまで分布
寿命:25~50年
体長:約105cm
特徴:長い首に嘴が黒く、足が枝のよう。全体的に淡い桃色
生息状況:準絶滅危惧種
フラミンゴはモテルために化粧をしていた!!
生態
高山帯の湖沼(塩湖)や海岸などに生息。数百~数万羽にもなる群れを形成し、抱卵育雛(ほうらんいくすう)はオスメス共におこない、卵はだいたいが一つだが多くて二つ生まれる。巣は地上に泥を積み固めて造る。雛は半草成性(はんそうせいせい)で幼羽は灰白色から灰色。雛は親の吐き出す餌と水で養われ、約3週間目から嘴が親のように湾曲し、約3ヶ月で独立する。生まれてから1~2年は全体がグレー色だがその後少しずつピンク色へと変わってゆく。
フラミンゴ類は何故ピンク色になるのか?
だいたいのフラミンゴは孵化した直後は白く、色素を含むエサの摂取で次第にピンク色へと変わる。
そして、色が変化するのはエサの違いか、または太陽光で色あせる場合だけだと長年考えられてきた。だが、スペインの鳥類学者フアンアマット氏がこれまでの説明と異なる現象に気づいた。
鳥類は主に尾の近くにある尾脂線から脂を分泌し、嘴で羽に塗りつける習性がある。その脂は羽を長持ちさせ防水性を保つ事がわかっている。そこでアマッド氏は羽の着色にも利用しているのではないかと考えた。フラミンゴは藻類や甲殻類などの食物からカテロイドという色素を吸収し羽の色を作り出している。それにより、フラミンゴの羽にはもともと一定量のカテロイド(色素)が存在している。そして、フラミンゴの尾脂線からでる脂には特に多くのカテロイドが含まれていることがみつかった。また、観察ではオスとメスのどちらも繁殖期にはその脂を羽に塗りつける行動が増えたという。これは、自分の魅力を高めるために脂をメイクアップのように使っているのだ。
一般に、フラミンゴ社会ではピンク色が鮮やかなほど異性を引きつけることができるのだ。
フラミンゴも人間と同じように外見重視で相手を選ぶのだろう。
だが綺麗なものには棘もあるぞ!!
備考
フラミンゴ目フラミンゴ科は、以前までコウノトリ目フラミンゴ科とされていたが、近年は独立させる事が多くなっている。フラミンゴは古いタイプの鳥で化石の記録では第三世紀初期(約2300万~260万年前)までさかのぼることができる。そして、かつてはヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアにも分布していたという。
そんなに前から化粧をしていたのかと思うと人間がフラミンゴの化粧姿を見てまねするようになったんじゃないだろうか‥?
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