お彼岸「お墓まいりの巻き」
「彼岸」とは太陽が真東から上がり真西へ沈む春分の日と秋分の日の前後3日間のことを言い、煩悩(ぼんのう)や心の迷いがない「悟り」の境地のことを言う。
彼岸と言えばお墓まいり。仏壇の仏さんにお供え物を置き、お墓の掃除をしたりと大同元年(806年)も前から続く日本独自の文化になる。
お彼岸に仏さんの供養をすれば極楽浄土へ行くことが出来ると言い伝えられてきた。だけど今ではお墓を持たない人が多くなってきている。国土の狭い日本だから仕方ないと思うし、お墓を持つことは維持費もそれなりに高くつく。これは無宗教者の多い日本だからこそかもしれないが、文化の形もこうやって少しづつ変わっていくに違いない。
最近の新聞ではこんなことが書いてあった。それは、お墓まいりもネットで簡単にできるサイトがあるという。まさかそんなの使う人いないだろうと思っていると意外にも人気が高く利用者が増えているらしい。主な理由としては身体が不自由な人やお墓が遠い場所にあるなどがあるらしいのだが、ここまで行くとやりすぎではないだろうかと思ってしまう。そのうちネット上の空想世界でお墓が出来てしまうんじゃないだろうか‥楽や便利を求める日本の未来が少し不安になった。
こりゃ極楽浄土は無理だな‥‥